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FUTATSUKI Series

IWASAWA GLASS - オリジナル製品開発

岩澤硝子株式会社のオリジナル製品として、蓋が付いている容器シリーズをデザインしました。岩澤硝子は大正6年創業。型で成形する製法を専門とする(プレス成形・圧迫成形等)会社としては国内でも数少ない東京-墨田区の老舗ガラス製品メーカーです。FUTATUSUKIシリーズは、墨田区が主催する「すみだモダン」のプロジェクトよりスタート。製品の開発に加え、ロゴ等のリファインやグラフィック、WEB​周りの調整を行いました。

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​今回のプロジェクトでは、岩澤硝子の製法の根幹である型によるプレスに加え、型による押し伸ばし、空気の吹き込みによる圧迫成形など、さまざまな作りを見せること。加えて、多彩な色や表現の可能性も実験的に取り入れた意欲的なものとして計画。ファーストステップの今回では、使いやすい大小のコップ形状(猪口)とそれぞれに共通の蓋、コルク栓付きの徳利を製作しました。猪口は、蓋を利用してスタッキングを可能にしています。

​プレス等の成形は機械的に行われると思われがちですが、その機械をより効果的に使用するための職人的な勘が必須であり、他の多くの製造業同様に、人の手の介在が一定した品質や仕上がりの良し悪しに大きく関わってきます。一定の品質・効率的な生産に寄与するのが機械的な製法の良いところではありますが、その中にある人の手の温かみや、自然と生じる形を見せていきたいと思っています。FUTATSUKIでは、蓋の縁の盛り上がりや、徳利の注ぎ口にその「揺らぎや隙」を持たせることで、機械的な製法でありながら温かみのある製品作りを試みています。